小石原の地で

生まれたうつわの歴史

小石原の飛び鉋・刷毛目などの技法を
取り入れた新たな小石原焼を作陶
見て美しい使って親しみやすい
職人の心がたくさん込められた器たち
手に取って土の温もりや思いを
感じていただきたいです



  • 小石原焼・高取焼について
  • うつわの楽しむための注意点
  • 圭秀窯の器を生み出している人




小石原焼と高取焼

東峰村には現在二つの焼き物があります。
それが小石原焼と高取焼

小石原焼

福岡県朝倉郡東峰村(元小石原村)にて焼かれる陶器。

刷毛目飛び鉋などによって表現される独特の幾何学的な紋様が特色。

日本の陶芸界に大きく影響を与えたバーナード・リーチによって、「用の美の極致である」と大きく称賛され昭和50年に通産省の伝統的工芸品に指定された

高取焼

遠州七窯の一つで、遠州高取の風格を今に伝え「綺麗さび」の世界を確立した高取焼。陶器でありながら磁器のような薄さと軽さが持ち味で、精密な工程、華麗な釉薬、きめ細かく繊細な生地が特徴

圭秀窯のうつわ


小石原の伝統である飛び鉋や刷毛目を生かしつつ
高取焼と小石原焼を融合した器を提案しております。
小石原焼のようにはっきりした模様は出ませんが
料理を生かせるようシンプルに仕上げています。

主な伝統的な技法

飛びカンナ

生乾きの生地に化粧土をかけた後、ロクロで回転させながら、湾曲した鉋で化粧土部分を削り取って模様をつける技法

刷毛目

化粧土をかけ、ロクロを回転させながら刷毛を当てて模様をつける技法

指描き

化粧土をかけてすぐ、ロクロを回転させながら指で模様をつける技法

うつわを楽しむために

知っておくと役に立つ
うつわを楽しむためのちょっとした心遣い

【買ったらまず】

■器の底の部、高台を見てください。

ざらついた高台は机をや食器棚を傷つける原因となります。

器たちは仕上げをしていますがもしも気になる場合は目の細かいサンドペーパーで磨いてください。

【陶器を使う前に ・ 目止めの処置】

■使う前に一度煮沸すると土の具合を締めることになり、汚れがしみにくくなります。

煮沸方法は米のとぎ汁に冷たいうちから器を入れて30分ぐらい煮沸します。

煮沸でなくても、水やぬるま湯の中に陶器を入れて、しばらくほっておいも大丈夫です。
「貫入」部分(※)に水分が入っていくので、 その後のコーヒー、煮汁など色がついた汁が入りづらくなります。

【陶器を洗う時に】

■汚れが付いた時は、キッチン用の洗剤で洗ってください。
食器洗浄乾燥機などご利用の場合は、高温洗浄や、食器同士がぶつかり合うと破損したり、

亀裂が生じる場合がありますので、十分にご注意ください。
■茶渋は、塩、特に粗塩で磨くといいようです。
みかん、レモン、オレンジ、夏みかんなどの柑橘類の皮に塩をつけると、より効果的です。

【その他】

■直火には使用しないでください(土鍋等の耐熱食器は除く)。
もともと、高温の 窯で何度も焼かれている陶器は、電子レンジ、オーブンなどは基本的に大丈夫ですが、
金・銀・プラチナなどで絵付けをしているものなどは電子レンジは使用できません。
■使い終わった器は、よく乾燥させましょう。
釉薬が薄い器や焼きしめの食器は 水を含みやすく、カビる場合があります。

【※貫入とは?】

●陶器を水に浸したりすると、亀裂のような模様が表面に見えることがあります。
これを貫入といって、陶器が焼かれた後の冷えていく過程で、

陶器本体の素地と釉薬の収縮度の違いによって、釉薬がヒビのような状態になって固まる現象のことです。
水に浸さなくても、窯から出てきた段階で貫入がおきている場合もあります。

圭秀窯の人々

それぞれに軸を持ち自分でしか生み出すことのできない器を
小石原の地で生み出しています

梶原 秀則

開窯
丁寧な手仕事が得意。
今もなお作陶に励んでおります。

梶原 久

圭秀窯二代目

伝統はもちろん使う方の思いや自分たちの思いを大切に器を作り続けていきたいと思っております。

梶原 奈央子

圭秀窯に嫁ぎ箸置きや豆皿を担当
元気だけが取り柄です。
昔ながらの良さや人の手から作り出される物のすばらしさを
子どもたちをはじめいろんな方に知っていただけるよう日々楽しみながらうつわと向き合っています。